皆さま、クッシング症候群というものを聞いたことがあるでしょうか?
クッシング症候群とは、副腎皮質機能亢進症といい腎臓の近くの副腎という内臓の働きがおかしくなってしまっている状態です。
これがどういった問題を引き起こすのか、どう対処すればいいのかを簡単にですが解説していきます。
目次
- 副腎とは?
- 原因は?
- どんな犬がなる?
- 症状は?
- 治療について
副腎とは?
そもそも副腎ってなに?という方が多いのではないでしょうか?
副腎とはいろいろなホルモンを出している内蔵の部分のことです。
クッシング症候群では「コルチゾール」というステロイドホルモン(炎症を抑えたりするもの)が異常に多く出てしまう状態となります。
原因は?
原因は2つのことが多いです。
・脳腫瘍
クッシング症候群の原因のほとんどです。
脳腫瘍からコルチゾールを作らせる成分が出てしまうためです。
・副腎腫瘍
まれにこちらが原因になります。
副腎という臓器が腫瘍(がん)になってしまい、コルチゾールを多く作ってしまいます。
どんな犬がなる?
クッシング症候群になりやすいのは高齢の犬であるということが言われています。
また、犬種によってもなりやすい傾向があるようですがどの犬種でも可能性はあります。
症状は?
主な症状については以下のようなことが見受けられます。
・多飲、多尿
・お腹が膨らんでくる
・脱毛、皮膚が悪くなる
・膀胱炎、糖尿病になりやすくなる
治療について
治療内容はホルモンの生成を抑える薬を飲むことです。
また、腫瘍が原因なので手術で腫瘍を摘出することや放射線治療などもあります。
かかりつけの獣医さんと十分相談して、適切な治療を行うようにしましょう。
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